どの診療科を選ぶか?
看護師として働き、生涯の仕事としてキャリアを積んでいくためには、担当する診療科選びも重要です。
結婚や出産で看護師を辞めるというのであれば、それほど重要な問題にはならないかもしれませんが、一生続ける仕事として考える場合には、出世や給料などについても考えて選ぶことが必要でしょう。
選ぶ基準を明確にする
第一に、どういった基準で診療科を選ぶかということを考える必要があります。これは、そもそもナースの仕事を選んだ目的と関係することかもしれません。
単純に楽な職場がいいのか?自分のキャリアアップを図るために選ぶのか?より高度な医療を経験するために選ぶのか?
どの理由を選択するかによって選ぶ診療かも変わってきます。
楽な職場がよいのであれば…
楽と言う選択肢を選んだ場合、職場によっても違うでしょうが、基本的には内科がいいでしょう。
一般の内科でしたら、急変する患者はあまりいませんし、緊急入院もほとんどありません。
また、手術や処置などもあまりありません。
外科などと比較すれば、肉体的には比較的楽です。
スキルアップを考えるなら…
自分のキャリアアップ、高度な医療技術の習得と言ったスキルアップを目的としている場合、手術室やICU、NICU、救命救急センターなど外科系の診療科がいいでしょう。
外科病棟などもそうですが、必要な知識は多く、加えて高い技術も必要になります。その分大いにやりがいを感じることのできる職場になります。
緊急な入院、検査、手術、そういったものに対応する瞬発力と応用力などが養われますし、医療機器が示しているデータを瞬時に把握して、患者の急変を未然に防ぐような観察力や洞察力も身につけることができます。
その他の選択肢
あとは、たとえば子どもが好き、新生児が好き、というような場合には小児科や産科を選ぶといいかもしれません。
好きなだけでは勤まらない、という意見も多くありますが、せっかくナースになったのですから、好きならば一度は携わってみるのもよいでしょう。
いずれにしてもどの診療科に勤めても、それぞれに悩みや苦労を抱え込むことになるでしょう。
しかしながらそれは看護師だけでなく、どんな仕事にも言えることです。
ですから、自分がどういった道に進みたいのかと言うことを見据えて、診療科選びをするといいでしょう。
特に認定看護師などを目指している場合には、しっかりとした将来のビジョンを描いておく必要があります。