人気の診療科:呼吸器科
呼吸器科は気管・肺・縦隔を中心に治療を行い、内科・外科に分かれます。
肺癌、気胸などで外科的治療が必要なものから、肺炎、喘息、慢性呼吸不全、COPDなど(急性期・慢性期)まで、患者さんの層は様々です。
しかし、扱うのは「呼吸」という生命にかかわる組織ですので、バイタルサインの変調や人工呼吸管理などによる全身状態の観察は重要で、解剖生理や検査データなど、より深いアセスメントが必要になります。
呼吸・循環に関わる観察が重要
急性期や慢性期の急性増悪時には、呼吸をはじめ、循環動態の変化をきたしやすい状況になりやすいため、観察が大切です。
また、患者さんの状態を確認しながらケアを行ったり、リハビリテーションを進めたりと、観察・アセスメントを行いながら他職種との連携を行います。
呼吸器科の看護師に求められること
人工呼吸器など、多くの医療機器の扱い・観察をはじめ、胸腔ドレナージなどの管理など、様々な観察力を求められるのが特徴です。
人工呼吸器の扱いについては、病院の規模により臨床工学技士が管理する場合と、看護師が点検・管理をする場合があり、急変時の取り扱いについて学んでおく必要があります。
慢性呼吸器疾患の場合、在宅酸素療法の導入、介護保険制度を利用した訪問看護など地域連携が必要になります。
家族への説明・指導なども行うことになります。
幅広い知識、技術が不可欠な診療科です。
認定看護師や呼吸療法認定士を目指す
呼吸療法に携わる人にとっては、専門の認定看護師(慢性呼吸器疾患看護認定看護師)は憧れの存在です。
その他にも、日本胸部外科学会・日本呼吸器学会・日本麻酔学会の3学会が制定した「3学会合同呼吸療法認定士」という認定資格もあります。
実務経験2年以上で、受講申し込みから5年以内に認定の学会・講習会に参加することで認定試験の受験資格を得ることができます。
資格取得までに時間はかかりますが、勤務しながら自分の都合に合わせて学習できるため、認定看護師より金銭的にゆとりを持ってキャリアアップが可能です。
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