看護師不足の現状

看護師不足の現状

日本では看護師の数が足りないというのは、多くの方が知るところでもあります。

 

しかし、ナース不足が問題として取り上げられるのは、何も今に始まったことではありません。

 

以前の看護師不足の背景

 

古くは昭和の時代から、看護師(当時は「看護婦」)という職業が一般に知られるようになったころから、看護師の人手不足が大きな問題として取り上げられていました。

 

過去、看護師の人手不足の原因になっていたのは、看護師という女性の仕事を取り巻く当時の社会的な背景もあってのことであったといえるでしょう。

 

当時の社会では、女性は結婚をすれば家庭に入り、家を守るというのが一般的な女性像で、結婚後も仕事を続けていた女性はごくごく限られた存在でしかなく、それも偏見を持って見られる傾向にありました。

 

パート勤務などは当時からありましたが、主婦が長く正社員として働くというのは、社会全体として許されないというような風潮があったともいえます。

 

その結果、ごく限られた人材のみが残り、多くの看護師は結婚や出産を機に退職するという事態になったため、看護師不足が慢性化したと考えられます。

 

現在の看護師不足は?

 

現在、同様にナースの人手不足が問題となっていますが、以前の状況とはだいぶ異なってきているようです。

 

以前は結婚をすれば退職するというのが一般的でしたが、現在では女性の社会進出も一般的になっており、結婚後の仕事の継続も問題はありません。

 

それでもナースの人員不足が起こっている原因の一つが、高齢化社会になります。

 

少子高齢化と言われている今の日本ですが、高齢者が多くなり、介護に関連した施設が増えたことで、介護施設への看護師の配置が義務付けられることになりました。

 

その結果、病院と介護施設で看護師を奪い合うような形になりました。

 

元々の看護師の数は変わらないうえに、看護師の必要数は増えている状態ですから、看護師不足が解消されることはありません。

 

看護師の待遇アップの議論がなされたりというようなこともありましたが、ほかにも、潜在看護師の確保など、社会として様々な試みがなされている状況です。

 

しかし、一言で言うと、やはり需要に対して供給が追いついていないというのが、看護師不足の原因であると言えるでしょう。

 

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